活動内容
主に次の3つの内容を中心とした啓発活動を行います。
①犬猫との暮らしをはじめるにあたっての予備知識の普及
②不妊・去勢手術の推進
③動物の習性を尊重した暮らし方の普及
④困難に陥った動物のレスキューと一時保護
セミナーの開催、チラシ・冊子の配布、ワークショップなどのイベントの開催などを行います。
以下詳しい内容です。
①犬猫との暮らしをはじめるにあたっての予備知識の普及
犬猫を家族に迎えるにはペットショップ、ブリーダーから、また近年は保健所や愛護センター、愛護団体から保護犬を迎える方も多くなりました。
多くのペットショップやホームセンター、ショッピングモールでは犬猫が陳列されています。商品として陳列される犬猫の生産・流通のしくみを知っていますか?
たくさんの犬猫が殺処分される一方で多くの場所で犬猫が物として売られています。
子犬・子猫を迎えることが好まれる日本ではとても早い段階で母親や兄弟から離され、流通されます。
流通段階で心細く、とても不安な経験をすることや早期母子分離の問題は子犬や子猫の脳の発達を大きく妨げ、犬猫自身も様々な適応力が乏しくとても生きづらい成長をします。
また多くの犬猫を繁殖させるために負担のかかる繁殖方法や遺伝病を軽視した繁殖が横行しています。母犬・母猫の健康状態や生活の質も低い状態で繁殖を繰り返しています。
そのために多くの純血種の犬猫は遺伝病を抱えているという現状があります。
生体販売など生き物を使って利益を出そうとすると必ず無理が生じます。
また保護犬、保護猫を迎えるに当たっても、その犬猫が今までどんな経験をしているのか分からない状態が多いです。
犬も猫もトラウマを抱えることがあり、心のケアをしリハビリをすることは容易ではありません。
犬猫を迎えるとき、経済的な余裕、時間の余裕、そして何より様々な生きづらさを抱えている犬猫に対して配慮ができるかということをよく考慮しなければいけません。
犬猫の置かれている状況をきちんと知り、よく考慮して犬猫との暮らしをはじめることが当たり前の社会になることが犬猫にとっても人間にとっても重要です。
②不妊・去勢手術の推進
保健所や愛護センターでは多くの犬猫が捕獲されたり、引き取られたりして殺処分されている現実があります。その中には子犬、子猫も多く含まれます。
平成25年度では138,268匹の犬猫が殺処分されています。これは毎日約380匹の犬猫が殺処分をされているということです。
このことは人間が世話ができない、共に暮らせない犬猫が過剰にいるということです。
この問題を解決する1つの方法に共に暮らす犬猫の不妊・去勢手術を行うことが挙げられます。繁殖制限を行うことは不幸な犬猫を減らすためにとても大切で有効なことです。
「手術するのがかわいそう」「自然に反する」という意見もありますが、どんどん増える犬猫を適切に飼育できない結果がおびただしい数の犬猫の殺処分という問題につながっています。
この負の連鎖を止めるためにも不妊・去勢手術を行うことが重要です。
③動物の習性を尊重した暮らし方の普及
犬猫が本来のすばらさを発揮できるためには習性に合う質の高い暮らしが必要になります。
犬猫の習性とはどんなものか、犬猫の気持ちを尊重するということはどういうことかを知り、思いやりを持って、いつも快適に過ごせるように配慮してあげると、犬猫はとても穏やかにのんびりと暮らします。
そのような犬猫と暮らすうえで、人間にも犬猫にも質が高い暮らしを送る方法をお伝えします。
④困難に陥った動物のレスキューと一時保護
保護をした犬や猫、その他の動物に医療治療と心のリハビリを行います。
少数の犬猫の保護しかできませんが、動物福祉を最大限追求した里親探しや一番適切と考えられる措置を行います。